皆さんは”ウルトラワイドモニター”というものをご存じだろうか。
そう、なんと一般的なモニターと違いウルトラでワイドなモニター………要するに解像度が一般的な16:9を超えて、横に長い画面のモニターのことなんだが、私は生まれてから一度も使ったことは無かった。
そんなある時、玄関前を物理的に塞ぐクソデカ段ボールがはるばるINNOCN社より届く…これは…!出れないじゃねーか
…てな訳で今回は、
クセ強超ウルトラワイドモニターの使用感はどんなもんか実際にレビュー!
どうも、割とちゃんとした冷え性です、Aileです。
動画本編
製品スペック
では早速紹介行くぜオラァ…、その前にスペックをサクっと確認しておこう
製品型番 | INNOCN WR44-PLUS (FA2QC) |
サイズ | 43.8インチ |
解像度 | 3840×1080 (32:9) |
リフレッシュレート | 120Hz |
パネル | IPSパネル (ノングレア) (BOE製) |
コントラスト | 1000:1 |
応答時間(パネル) | 1ms(MPRT) |
色域 sRGB DCI-P3 | 100%、90% |
端子 | HDMI×2、DP×1、USB-C、USB-A×3 |
その他 | VESA 75mm規格対応、USBハブ機能搭載 |
価格 | ¥60,000前後?(在庫切れ中で確認出来なかった) |
保証 | 1年 |
という訳でなんと解像度は3840×1080、32:9の超ウルトラワイドとなっている(※一般的によくあるのは3440×1440の21:9とか)
この製品、だいぶ横長で変態チックな解像度になってるのだが、コレ要は24インチのフルHDディスプレイを2枚横に連結したような解像度、サイズ感ということになる
開封
うわデッカ!!!!!!!!
梱包外箱の時点で1.2メートルもあるのでインパクトがヤベーですわ!
重量もかなり重たいので設置の際は要注意!、女性とかだと一人じゃ難しいかもしれない。(持ち手とかも特に用意されてないし)
てな訳でモニター本体部分を取り出してみるとこんな感じ。
うわデッカ!!!!!!(2回目)
これだけで高さ33cm、横幅はなんと109cmもありました Powerrrrrr!!!
てな訳でデスクの設置スペースも要確認、重さも11kgと重量級なので、モニターアームの使用を考えている方は耐荷重にも注意だ。(エルゴトロンでもギリギリ)
各種端子
ディスプレイの背面左側には映像端子類のインターフェースがズラリと並んでいる。
・USB Type-C ×1
・DisplayPort 1.2 ×1
・HDMI 1.4 ×1
・HDMI 2.0 ×1
中々レアなUSB-Cポートも用意されているので、MacbookとかのTypeC端子ガンギマリノートPCから直接接続が可能だ。(なお宗教上の理由によりMacbook不所持の模様)
片方のHDMIが1.4なのは据え置きゲーム機との接続を想定しているということなのだろうか?
・USB Type-A ×3
・USB Type-B (INPUT用) ×1
・電源コネクタ
そして一方背面右側には電源端子とUSB端子が並んでいる。言い忘れていたがこの製品、モニター内部にUSBハブ機能を搭載している。Type-Bから入力して三系統のType-Aに分岐できるという感じみたいだ。
ただ端子の位置はカンペキに背面の為、ここにUSBメモリとかを刺そうものならもれなく向きを毎回5,6回間違えることになるであろう。もし使うなら普段から差しっぱなしの周辺機器での利用が良さそうだ。
また電源についてはACアダプターごと内蔵されてる形になっている。これは巨大モニターあるあるなパターンで、ACアダプターの置き場所を考えなくていいのはメリット。
標準モニタースタンド
付属の標準モニタースタンドは、短い方のネジで土台部分と柱部分を取り付け、そのまま本体にガコッとはめることで2ステップで組み立てが可能、簡単だ。
(これは正直動画で見た方が分かりやすい気がする)
付属品
細かい付属品についてはこんな感じ。
まさかの手袋が付いてくるんですの!?
・説明書(クイックスタートガイド)
・工場出荷時キャリブレーションレポート
・作業用手袋
・掃除用マイクロファイバークロス
・リモコン
・リモコン用単4電池×2
・標準スタンド用ネジ×4
・VESA変換用ネジ×4
・VESA変換プレート
・電源ケーブル
・DisplayPortケーブル
・Type-Cケーブル
・Type-Bケーブル (USBハブINPUT用)
流石中華メーカー、付属品はめちゃめちゃ豪華ラインナップとなっている。コレに関してはこれまで買ってきたモニターの中でぶっちぎりで過去一だったため驚愕した。
そしてケーブルは電源ケーブル、DisplayPortケーブル、TypeCケーブル、USBハブ機能用のType-Bケーブルが付属。 ただしHDMIケーブルは付属していないのは惜しいポイント。また設定用のリモコンが付属しており、モニターの各種設定等はこちらからでも操作可能。
使用シーン
という訳でPCを接続してみた。まぁIPSパネルを搭載しているので心配はしていなかったが、発色に関しては何も文句はなく、一般的な用途だと十分キレイだと感じる。撮影技術不足で所々モアレが入ってしまっているのは許してほしい…。
ただ色域のスペックを見る感じガチのクリエイティブ用途には力不足かもしれない点は留意。
一方でウルトラワイド故の欠点も
そしてここでウルトラワイド故の欠点がコレだ。普通に動画を再生するとこんな感じで、左右のものすご~い範囲に黒い帯が出てしまう。
これはあらゆる動画コンテンツが16:9のアスペクト比で作られているためだ。
映画だともう少し横長なので16:10だったりするのだがこんな変態アスペクト比はそもそも想定されていない。そのため全画面での動画再生は専ら相性が悪いため、この点は妥協する必要がある。
ゲーム体験
一方で変態アスペクト比をフルに使えるゲームにおいては、一般的なフルHDモニターでは味わえない圧倒的な没入感がある。視野目一杯に元素爆発のカットインが広がるシーンなど、原神の没入感はちょっと感動するレベルだった。うんこれはすごい(語彙力)
ただ反面、FPSなどの対戦系のタイトルは、左右のUIが遠くなることで目線の移動距離も長くなるので、ぶっちゃけ微妙。あえてフルHDにするとかではない限り、競技系タイトルとはやや相性が悪い傾向があるようだ。
日常的タスク
一方でこちらは日常的なタスクのシーンを想定してウィンドウを配置した。
フルHDの2枚分の解像度とはいえ、1枚のパネルで完全にシームレスに繋がっているため、 3分割すれば単体でトリプルディスプレイ風にウインドウを展開することが可能だ。
(視聴者さんに教えて頂いたが、windowsならWin+Alt+矢印キーで配置出来る。えッなにこれ知らなかった神じゃん)
他には動画編集やDTMなど、タイムラインが横に伸びるタイプのクリエイティブ系ソフトは相性が良い。逆にTwwiter(現X)などの縦型コンテンツは横方向の利点が全く活かせないため、相性が悪い傾向であった。
(あとYouTubeを全画面で再生!ってのも出来ないので、そういった使いづらさはある)
モニターアームで縦配置にすれば最強のツイ廃用モニターになるじゃん
天才か???※高さ1m
設定項目
設定項目はそこそこ多く、基本的な画面の調整関連の設定から、標準的なゲーミング機能も備えている。
ただPBP機能(複数の映像入力を画面に同時表示)は何故か想定通りの挙動にならなかったので、それはおまけ程度みたいなものなのかもしれない。(INNOCN製モニターには問答無用で付いてるっぽいし)
標準スタンド
・昇降機能:95mm
・上下チルト:前傾5度 / 後傾15度
・左右スイベル:それぞれ15度
最後に標準スタンドの調整機能を確認していこう。標準スタンドとしては可動範囲は中々広い方で、基本的には問題ないかと思う。
まとめ
・ゲーム世界が視野一杯に広がり没入感がスゴイ!
・最大120Hzのヌルヌルリフレッシュレート
・ソロゲーやレーシングゲームと相性丸
・動画編集等の横に伸びる作業に強い
・IPSパネル&ノングレアで発色◎
・付属品が謎に豪華
・組み立てが非常に簡単
・非常にクセが強いアスペクト比
・フラットパネルのため流石に端の部分は少し見づらい
・FPSなど競技系ゲームタイトルとは相性✖
・PPI(画面のきめ細やかさ)は”普通”
・そこそこ良いお値段
・PBP機能は上手く動作しなかった
・内蔵スピーカーの音質はあくまでオマケ程度
・重量級モニターなので設置には要注意
それでは今回レビューしてみた感想を総評としてまとめてみた。
全体的には32:9の超ウルトラワイドという変態アスペクト比により、ぶっちゃけ予想以上に使い方に依存するクセ強モニターではある、だがそれ故にゲームプレイ時の没入感も凄まじく、刺さる人に刺さる感じの製品となっている。という訳で気になった方はぜひチェックしてみて欲しい。
Amazon:https://amzn.to/4fH50nK ※在庫切れ中?
INNOCNストア:https://amzn.to/4fwx7WN